ザキダイ、倒れました。。
いけないとは分かっていたんですよ。
でも、やってしまいました。
それは、無意識的な行為のようでした。
ふと気がつくと、僕は電話機の前に立っていました。
そう、僕は実家に電話をしてしまったのです。
みなさん、ナマステ。
どうも僕です。
ザキダイです。
「実家に電話をしてしまったって、なにを大げさな。
むしろ週一のペースで安否情報を電話で伝えるべきなんじゃない?」
っていうのが正論だということは重々承知しております。
僕は旅立ってから3ヶ月間、一切電話をしたことはありませんでした。
携帯は解約していましたし、何より億劫でした。
しかし、あの日は違いました。
インド、デリーの街を歩いていた僕は、歩きながらしばし物思いにふけっていました。
僕にはこのような性癖があります。
気がついたときには電話機の前に立っていました。
試しに、電話番号を押してみると、なんと掛かるではありませんか。
実家の電話番号なんてとうに忘れているものだと思っていました。
体が覚えていたようです。
というより、国際電話における国番号やら何やらを覚えていたことに驚愕です。
「はい、もしもし。」
親父でした。
「あれ?ザキダイか。どうしたんだ?どうやって電話しているんだ?国際か?母さんに代わるな。」
相変わらず忙しい親父です。
話をした時間、5秒弱でしたでしょうか?
されど、僕にとっては十分すぎました。
親父の声を聞いた途端、頭のてっぺんがぽこっと凹んで穴が開きました。
その穴は、みるみる広がって僕の全体を飲み込んでいきます。
同時にあらゆる筋肉が弛緩していくのが分かります。
「ザキダイ?元気にしてる?心配してるよー。」
母です。
父の声と母の声は、僕の体の深い部分を刺激します。
僕の体が彼らの声に反応します。
懐かしい声です。
僕の源流です。
頭にあいた穴はすっかり僕の体全体を飲み込み、僕は彼らの声に身を任せます。
無意識に、僕は旅の中で体を少しだけ緊張させています。
その緊張は、身を守るために必要です。
両親に電話をしないという僕の選択は、その緊張を途絶えさせたくないという想いからだったのかもしれません。
その日のうちに発熱しました。
緊張が緩み、抵抗力が一気に落ちたのが分かりました。
あっついインドで、がたがた震えるほどの悪寒を感じました。
かなりずいまーなタイプの発熱です。
発熱した日は移動日でした。
ジャイサルメールという砂漠の町へ出かける日です。
ずーっと前からいく予定に入れていて、旅の中で仲良くなったお友達2人と約束していたのです。
切符もすでに購入済であったし、2人のお友達も僕と砂漠に行くことを楽しみにしてくれていました。
もちのろんで、僕はもっと楽しみでした。
2秒だけ迷いました。
2秒後すぐに切符をキャンセルしに駅に向かい、病院へ行きました。
なぜなら、う○ちを漏らしたからです。
成人男性がおならをするのと同時でないときに、う○ちを漏らす。
これは尋常ではありません。
砂漠へ行く電車に乗ったところで、先は見えています。
友達が赤の他人に変化してしまうことも防ぎようがありません。
かなりばいやーな病気を覚悟しました。
結果、インドの細菌性の伝染病だったようです。
点滴をして、お注射して、劇薬を飲んだら大分楽になりました。
僕は英検4級を取得済みですので、お医者様に英語で様態を説明するのに事欠きません。
ですが、そのお医者様は、
「ハラ、ゲリ?」
「ホケン、ワタス。」
などの日本を操ることのできる方でした。
やはり英検4級ですので、下痢や保険という単語は導入されておらず、結果的にお医者様ありきで病状を理解してもらえました。
一日休んで、砂漠に向かおうかと思いましたが神様のいたずら。
電車満員が2日続くようです。
2秒だけ迷った後、砂漠あきらめました。
勝手にあきらめていたことに、お友達も驚きを隠しきれないようでした。
お友達、約束だったのに本当にごめん。でも、また会えるって信じてる。
インド北部、パキスタンとの国境アムリトサルという町に来ています。
素敵な所です。
みんなターバンですね☆
ここ、驚くほど人がいいですね。
アムリトサルで完全回復を成し遂げた後、さらに北ダラムシャーラへ向かいます。
にほんブログ村
↑クリックしてもらえると、体調が回復します。僕は単純です。
このクリックは世界の距離を越えるんです。
いつもありがとう☆
にほんブログ村 大陸横断・大陸縦断
↑携帯の方はこちら☆
前回のカンボジアから打って変わって、超リアルタイムに突入させました。
時空を超えたので、ザキダイの身体ダメージは相当なものです。
ちなみにクリックでベホマ級の回復をします。
次回は、何事も無かったかのようにカンボジア編です。
よろしくね☆