【緊張との付き合い方】
TAMAKARA YOGA~魂と体をつなぐyoga~のクラスを開いております、山崎大です。
先日、クラスにご参加いただいた方からのアンケートに、「すぐに緊張してしまうことに困っている」とお伝えいただきました。
わたし自身、元々緊張しやすい性格であったことや、それを克服しようとしていた経緯があり、ちょうど良い機会だと思ったので、この場をお借りして、「緊張のメカニズムと克服方法」を記しておきたいと思います。
ここからは、あくまでもわたし自身の見解ですので、異論もあるかとは思いますが、どうかおやさしくご対応いただけると嬉しいです。
では、いきます。
そもそも、わたしたちはなぜ緊張するのか?
率直に申し上げると、「危険から身を守りたい」という生存本能の働きにより、緊張状態となります。
わたしたちには、誰しもに「生存本能」が組み込まれています。
生存本能は別名「危険回避機能」であり、高性能な機能です。
大きな音が鳴ったときに、「爆発音か?花火か?いや今は真冬だから、倒木かもしれない。」と瞬時に何が起きたのか分析を開始するのが、この「生存本能(危険回避機能)」です。
生存本能が良く働く状態にあるときは、「緊張している時」です。
わたしたちは、緊張状態の時、鼓動や呼吸が早まり、外側に意識が向きます。
目の前に何か危険が起こっても、瞬時に飛び退くことが出来ます。
ゆったりとリラーックスーーしていたら、そうもいきません。
リラックスは、生存本能を大人しくさせ、緊張状態(危険察知状態)を解いていきます。
つまり、緊張するというときは、「身の危険があるかもしれない」と生存本能が判断しているときなのです。
では、「人と逢ったときに緊張するのはなぜなのん?」
というご質問に対する答えですが、こちらにお応えする前に、一つ申し上げておかなければならないことがあります。
わたしたちには、いくつかの「恐れ」があります。
一番根底には、「死」があり、死を運んで来るかもしれない「変化」も恐れます。
そして、他人と関わる時、「相手からどう思われるか」という他人からの評価をとても恐れます。
なぜなら、もしも悪い評価をくだされたら、自分の立ち位置が危うくなり、それは生命体として危険だからです。
「生存本能(危険回避機能)」は何としてでも、「他者からの悪い評価」を避けようとします。
ここに、人と逢うときに緊張するという根源的な理由があります。
「どう評価されるんだろう?悪く評価されたくない。」
その思いが緊張を生んでいます。
また、生存本能(危険回避機能)は、過去の傷を覚えており、もう一度同じ傷を負わないように、身を守ろうと働きます。
「初めて逢ったのに、なぜか緊張してしまう。なぜか苦手。」という場合、過去において嫌な体験をした相手に似ている可能性が大いにあります。
意識できる記憶にはなくとも、生存本能には確実にインプットされており、「この人は危険な種類の人だ。身を守れ。」と信号が発せられているのです。
それゆえ、自動的に緊張していきます。
そう、緊張は自動的に起こります。
まるで、制御が出来ないかのよう。
思いもしないときにやってきます。
だから、わたしたちは緊張することに困り、ストレスを感じてしまうのです。
また、「緊張してはならない。緊張することは恥ずかしい」といった思い込みも、緊張をさらに倍増させます。
緊張するのは「生存本能」による自動的な反応。
仕方の無いことです。
消化し切れていない過去の傷が多ければ、緊張する場面も比例して多くあります。
「ああ、そうなんだね。身を守ろうとしているんだね、本能さん。」
そう話しかけるように、緊張状態を作っている本能に語りかけるように対処していくのは、いかがでしょう?
「わたしが緊張している」のではなく「わたしの中の生存本能さんが身を守ろうとしている」に置き換えていきます。
そうすることで生存本能との対話が始まり、ゆくゆく生存本能は、「過去における傷ついた体験」を語り始めます。
「そうだったんだね。あの時傷ついたから、今でもその傷を守りたかったんだね。安心してね。もう、大丈夫だよ。」
そんな対話をしていくことで、生存本能は大人しくなっていくものだと感じています。
生存本能は、本当は、「安心したい」のです。
でも恐いから、身を守りたいから、緊張しているのです。
それは、小さな子どものようです。
やさしく手なずけるように、隣に寄り添うように対話をしていくことで、生存本能は大人しくなり、緊張するシーンも自然と減っていくと感じています。
言い方は極端ですが、緊張していては、目の前の相手は、「身を危険にさらすかもしれない敵」として存在しています。
ですので、緊張しているときは、心から笑えないのです。心から楽しめないのです。
だからわたしたちは、緊張することにストレスを覚えてしまうのです。
一人でも多くの方が、緊張から開放され、つながり笑い合える。
そんな日を心に描きながら、活動をしていきます。
最後に、「そうは言うけれど、どうしても相手からの評価が氣になって仕方がないのん」という方へ向けて、誰かの残した名言を記させていただきます。
「相手が、こちらをどう思うかは、相手の問題。相手をこちらがどう思うかは、こちらの問題」
嫌われようが、嫌い返さず、平然といたいものです。
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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