〈生き方のstyle〉

生き方は、違っていい。違いこそ、豊かさ。自分に還れば、皆違う。自分を変えようと旅をした。旅は瞑想に導き、僕は僕に還ることにした。

タンザニアでの事故


みなさま、あけましておめでとうございます☆


今年も皆さんに素晴らしいことが雪崩のごとく押し寄せてくることをお祈りしています


引き続き、ザキダイのブログを今年もどうぞよろしくお願いいたします。





さて、新年を迎えて気持ちを新たに日々を過ごしている僕ですが、昨年の暮に起こったあの出来事を素通りしてしまうわけにもいかず、また、現在共に旅をしている林さんの強い要望によって筆をとることにしました。




あれは、10日程時を遡ったメリークリスマスイブの朝。


ムベヤという、タンザニア片田舎に僕たちはいました。


その時僕には仲間がいました。


げんちゃん、あっちゃん、あっちゃん2号(あきら)、そして林さん。



メリークリスマスイブのムベヤバスターミナルで、林さんは泣いていました。
げんちゃんも泣いていました。
僕もつられて泣きました。


あっちゃんは泣いていませんでした。


あきらは苦しそうでした。(肺炎)



別れが迫っていました。


出会った以上、別れは必ず訪れます。


でも、誰ひとりとして、予期出来ていない別れでした。

最後の集合写真。







僕と二人っきりになってしまった林さんはしばらく泣き止みませんでした。

皆と共にメリークリスマスの日に、メリークリスマスプレゼントを交換をするんだと意気込んでいた林さんでしたから、悲しみは人一倍大きかったことでしょう。

「幾つになっても、こうして泣けるって素敵なことだね」
と僕は慰めると同時に、別れに純粋な林さんを少し羨ましく思いました。







さて、大分勿体ぶりましたが、どうして、我々が、あの日、あの時、あの場所で、別れなければ、いけなかったのか、お伝えしようと、思います。

タンザニアに、位置する、アフリカ、最高峰、の、キリマンジャロ、の、麓で、キリマンジャロコーシーを、すすった、僕ら、、、、すみません。治します。


僕らはマラウィほど近い、国境の田舎ムベヤを目的地と定めます。





大型バスに乗り込み、僕らはそれぞれのスタイルで長旅を楽しんでいました。
ただバスに乗っているだけで、道端にキリンやゾウ、インパラを見ることができ、興奮したことを覚えています。


乗車して、11時間が経過しました。

暗闇が辺りを包むことを決意し、実行している最中にそれは起こりました。
文字通り、唐突に。



体が、前につんのめったかと感じたと同時に、顔面にフライパンをぶつけられました。それも思いっきり。

左目が見えなくなり、
空白がものすごいスピードで頭の中を支配しました。


ティッシュで顔を拭うとなかなかの量の血液。


どうやら目頭を切ったよう。





血液が左目に入ったため、目が見えなくなっていたことに気がつく。
眼球は無事だ。よかった。




膝にはガラスくずのような何かが撒き散らされている。

それが、自分のメガネのレンズであることに気がついた時、何が起きたのか悟りました。

ぶつかってきたあれは、フライパンなどではありませんでした。









僕たちを乗せたバスは、大型トラックと衝突しました。




叫びとも鳴き声ともつかぬ音が、車内を満たしていました。

僕らは、冷静さを取り戻し、崩れ落ちたフロントガラスから外へ逃げ出しました。

みなさんから見て右が僕らの乗っていたバスです。

左がぶつかってきたトラックです。

左下が驚くげんちゃんです。


バスは下半身をどこかへ置いてきてしまったようで、
数分前まで僕らを乗せていたとは思えない様相に変身しています。





遅れて痛みがやってきました。


どうやら歯も強くぶつけたようでぐらついています。





仲間はみんな顔面に怪我をしています。




見回すと、血を流している子供、女の人の姿。

混乱の中で、確かな情報は得られませんでしたが、
状況から恐らく双方の運転手の命はなくなったでしょう。










僕らは、到着予定時刻から、8時間遅れた朝の6時に、ムベヤのバスターミナルに到着したのでした。



バスターミナル内の宿で休無ことに決め、朝食をとります。

事故にはあったものの、軽傷で済み笑顔が戻ってきています。


緊張からの弛緩。
振れ幅の大きなこの時、僕らは、きっと少しふわふわしていたと思います。





アフリカは、そんな僕らを見逃しはしませんでした。
じっと見つめる視線に、僕たちは気が付きませんでした。





夕食にみんなで外に出ていた一時間ほどのあいだに事は起こります。




戻った宿で見たのは、
開いているはずのない扉が開いている姿。



宿の鍵に加え、あっちゃんがかけた鍵が壊れてベッドの上に転がされていました。



大切なバッグが2つ消えていました。





備え付けの鍵が開けられていたことから、
宿のスタッフが噛んでいることは一目瞭然でした。



警察を呼び、宿のスタッフを警察署へ連行しました。



数時間に渡る取り調べを行いました。


僕らは次の日も、また次の日も警察へ出向きました。



犯人の身元が割れ、逮捕可能になったものの、盗まれた荷物は取り戻せないとのこと。すでに売り飛ばされているということでした。





別れが、僕らの前に突然現れて、包み込んだ瞬間でした。







失ったものの少ない僕と林さんは、旅が続けられましたが、げんちゃん、あっちゃんは無理でした。
あきらは重病でした。






24日のメリークリスマスイブの日に、涙の別れ。


僕と林さんはマラウィへ。

みんなは、日本へ。








よく思います。

物事の一欠片がもし違っていたら、今が違っているのかどうか。

一匹の蝶の羽ばたきが竜巻の原因となるかの如く。


またこうも思います。

あらゆる出来事は導きの元、なるべくした形で僕らの目の前に現れていると。



どちらにしても、僕は旅を続けることを選びました。


今回の別れが僕に伝えているもの。
しっかりと汲み取り、アフリカの地を踏んでいきます。





げんちゃん、あっちゃん、あっちゃん2号(あきら)本当に今までありがとう。
日本に帰ったら絶対に会いましょう。

出会えたことに心から感謝しています。

合掌。


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